福岡県城南区の認可保育園で、手足口病にかかった0歳児の園児をダンボールに入れて隔離していた出来事が発覚しました。
この出来事が報道されると「子どもをダンボールに閉じ込めるなんて」という非難の声があがりましたが、一方で「そんな状態の子どもを登園させる親が悪い」「保育園がかわいそう」という声もあがっています。
手足口病の園児をダンボールで隔離することは適切か?
2024年7月に福岡県の認可保育園で、手足口病にかかった0歳児をダンボール箱に入れて隔離していたと9月に報道されました。
匿名の情報提供で事態を把握した市は園を監査し、「不適切な保育」として注意しました。
今後は改善を求める文書での指導も検討するそうです。
手足口病とは?
その名の通り、手や足や口に症状が出る病気です。
手のひらや足の裏、口の中に水ぶくれのような発疹が現れます。
発熱を伴う場合もあり、感染する恐れがあります。
手足口病の感染力は強力
市や園によると、保育中に発心が全身に広がるなど症状が悪化したため、0歳児を事務室に移したそうです。
そのさいに動き回ることで事務室内のものに触れ園内感染がおこる可能性を考慮し、約60㎝四方のダンボール箱に新聞紙を敷いて園児を座らせました。
0歳児の園児は保護者が迎えに来るのを待つ5~6分間をダンボールで過ごしました。
手足口病は出席停止の扱いではない
学校保健安全法上では、手足口病にかかっても出席停止の効力はありません。
発熱がないこと、口の中の水泡の影響がなく食事が取れるようになることをクリアすれば登園していいこととされています。
手洗いや排泄物の処理に気をつけるのであれば集団の中で隔離をする必要はない、空気感染する病気でないため周りと距離が取れるようにすれば感染拡大は防げる、という意見も。
当事案では、登園後に園児の症状が重くなったことから保護者に迎えを頼んだといいます。
ダンボールで隔離するほど手足口病が悪化した園児を登園させた親が悪いと非難の声が
親が悪い!手足口病の園児をダンボールで隔離して非難を受ける保育園がかわいそうと擁護の声も
保育園側の対応は仕方がなかった、それで非難を受けるのはかわいそうだという擁護の声があがっています。
ダンボールの蓋は開いたまま
この事案はダンボール箱の蓋は閉めずに、そばに職員が付き添って園児を見守っています。
蓋を閉めて閉じ込めたというのであれば話は変わってきますが、サークル代わりにダンボールを使用したというだけなのでそこまで非難することはないという声があがっています。
体中にできた水泡が割れたため
ダンボールに入れた理由も「抱っこすると発疹が破れてしまうから」。
発疹が破れてしまうほどひどい水ぶくれの状態で肌がただれている姿を見ると、周りへの感染リスクを考え隔離するのは保育園側の最適な判断だったように思います。
ダンボールはむしろ最適
ダンボールは処分できるため、ウイルス感染の拡大を防げていいのでは?という意見も。
また対象園児が7か月であったことから、パーテーションは倒れるリスクも高い、クッション性もあるダンボールが安全面でも最適なのではという声もあがっています。
遊びでも日常的に使っている素材であるため、園児も特に抵抗はなかったのではないでしょうか。
手足口病の園児をダンボール隔離…登園させた親が悪いと非難の声まとめ
ニュースではダンボール隔離した保育園側が不適切であると訴える内容でしたが、SNS上では手足口病の園児を登園させた親が悪いという意見が多くあがっています。
抱っこするだけで水ぶくれになった発疹が破れるほど悪化した0歳児を登園させるなんて!と、親への非難の声が集中。
SNS上では「感染対策の末に園児をダンボールで隔離しただけなのに責められて保育園がかわいそうだ」と保育園側を擁護する意見があふれています。
手足口病は出席停止にはなりませんが感染力の強い病気。
まだ1歳にも満たない乳児をその状態で登園させる親が悪いという意見に、あなたは賛同しますか?
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